鍼灸治療の適応疾患
上半身の症状
頭痛、めまい、肩凝り、眼精疲労、耳鳴り、顔面神経麻痺、喘息など
東洋医学では、上半身の過緊張や気血や水分の不足、もしくは風邪や下半身の弱り等によって首肩のコリや頭痛、めまいといった症状が起こると考えられています。
肩や頭などの部分だけを診て診断するのではなく、体質や全身の状態なども踏まえて診断、治療を行います。
下半身の症状
腰痛、腹痛、慢性の下痢、便秘、下肢の痺れ、夜間尿、足の冷え、転筋、膝の痛み、足のむくみなど
東洋医学では主に臓腑の機能低下や下半身の弱り、または身体の過緊張によって身体の上下のバランスが崩れることで症状が起こると考えられています。また、そうした原因がいくつか重なって症状が起こっている場合があります。
東洋医学では、臓腑の働きを整えたり上半身と下半身における気血のアンバランスを整えることで症状を改善していきます。
全身の症状
全身倦怠感、動悸、不眠症、多汗症、パニック障害、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、パーキンソン病など
東洋医学では、過度な緊張や疲労、加齢、生活習慣や飲食の不摂生などが臓腑や経絡に影響し、症状を引き起こすと考えられています。本来の体質も踏まえ、症状が引き起こされるメカニズムを明らかにして、より効果的な治療方法を導き出します。
婦人科系の疾患
更年期障害に伴う不定愁訴、月経痛、月経周期の乱れ、月経前症候群、つわり、逆子、不妊症、不育症など
東洋医学では、月経や生殖に関わる臓腑の気血の不足や停滞によって様々な症状が起こると考えられています。
また、加齢とともに起こる上・下半身のバランスが崩れることにより、ホットフラッシュや倦怠感、イライラといった症状が起こりやすくなります。
不妊についても、上・下半身のアンバランスが起こっている場合が多々あります。
こうした症状は身体全体を整えることで徐々に変化がみられます。